全国763金融機関の住宅ローンプランを比較できる「WhatzMoney住宅ローン」を手がけるWhatzMoney(東京都目黒区)はこのほど、独自に調査した1月実行分のローン金利状況を公開した。
主要73行の住宅ローン金利動向は、10年固定金利型で28行が金利を引き上げた。変動金利型は、金利を引き上げたのが4行のみとなり、低位安定の傾向が鮮明になった。
10年固定金利型の平均金利は、基準となる10年国債金利が上昇しており、前月比+0.044ポイントの1.029%となった。変動金利型の平均金利も0.962%(前月比+0.023ポイント)と若干上昇した。主要銀行全プランの最低金利は0.350%と前月から変わらなかった。
今後の見通しについては、基準金利である10年国債の金利上昇がこのまま続いた場合、住宅ローン金利への反映にタイムラグがある傾向が強い地方銀行でも年度明けの4月に金利を引き上げる可能性が高いと指摘。一方、トランプ次期大統領の正式就任後の経済政策に関する発言、政策発表次第では、このトレンドに調整が入り、金利がいったん下落する可能性も残されるとの見方を示した。
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