大建工業(大阪市北区)は、関東一円でマンションリノベーション事業を手掛けるパックシステム(東京都品川区)の発行済株式の66.7%を取得して子会社化し、新たにマンションリノベーション事業に参入する。同社グループにおけるエンジニアリング事業の拡大を図るとともに、建材事業でもリフォーム用の製品開発や工法開発への展開を進める。
今後、グループとしての連携を深めながら、中古マンションの買い取り件数を増やし、本格的にマンションリノベーション事業を拡大する。中期経営計画の最終年度にあたる2018年度における住宅リフォーム市場でのエンジニアリング事業の売上高を2015年度比約2.5倍の28億円に引き上げることを目標とする。
子会社化したパックシステムは、東京都心の駅近にある利便性の高い物件を中心に1戸単位で買い取り、リノベーションすることで物件の魅力をさらに高めたうえで売却するビジネスモデルを展開する。1戸単位でのリノベーションでは、工事中の隣戸階下の住民への配慮や、限られたスペースでの作業など、特に省施工・短工期が求められることから、これらのノウハウをグループでの事業に活かしていく。
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