OMソーラーの展開するキャンペーンがユニークだ。同社は現在、西軽井沢にオープンした6棟の宿泊空間「クラスベッソ」の1棟として、OMソーラー搭載モデル「VOLKS-nR」を常設している。その場所を生かすことでさらにOMソーラー自体の集客効果を高めようと展開しているのが、ストーリー仕立てのWEB広告とキャンペーンだ。
今回の広告は、OMソーラー代表飯田祥久さんが掲げた「圧倒的な数」をテーマにスタートした。白羽の矢が立ったのがWEBディレクター・プランナーの平藤(へいとう)篤さん(マルチプル[東京都]代表)だ。
平藤さんは「顕在化しているユーザーだけにアプローチしただけでは大きな効果は見込めない」と、OMソーラーがクラスベッソに展開するモデルハウスに着目。この宿泊体験をプレゼントにすることで着地点を設定。そこから入り口を広げるための「ストーリー仕立てのWEB広告」が作りこまれていった。
ライターには6万人のツイッターフォロワーのいるカツセマサヒコさんを、演じる俳優にもそれぞれ多くのフォロワーのある俳優を起用。「特定分野で知名度のある方々を配役することで影響力を最大化した」という。地域の企業とPRを連携する形でストーリーが進んでいくのも大きなポイントだ。
ストーリーは1日目・2日目で、さらに時間をその日の10時、12時、15時、17時と分割。その時間に合わせて公開し、ライターや俳優にもSNSで告知を行ってもらうことで相乗効果を高めた。
PV(ページビュー)数はページ公開の8月12日に1万1,262、参考で19日までの1週間で3万2,092。10月までプレゼントを4回に分けて実施し、重複するユーザーを除くと約1万以上の応募があった。応募者へはWチャンスとして景品を用意。それをもってOMソーラーは今後、集まった名簿を各エリアの加盟店に配布し訴求する仕掛けだ。
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