素敵にデコレーションした窓を「デコ窓」と定義し、新しいカテゴリとして認知させることで、窓リフォームを促す取り組みが始まった。
窓のソリューションサイト「madoka(マドカ)」を運営するガラス卸販売のマテックス(東京都豊島区、松本浩志社長)と、住まいの実例写真SNS「RoomClip(ルームクリップ)」を運営するTunnel(東京都渋谷区・高重正彦社長)との共同企画だ。
企画のねらいは「インテリアとしての窓」の普及だという。
マテックス・松本社長は「これまでは断熱・気密など目に見えない機能・性能をアピールすることで窓の価値を訴求してきたが、『デコ窓』という新しい概念・文化をつくることで目に見える部分でも窓に興味をもってもらい、窓のある暮らしを楽しんでほしい。結果として、窓リフォームのすそ野が広がれば」と話す。
その実現のためには、従来にはなかった生活者の視点が不可欠と考え、今回の提携に至ったという。生活者が創意工夫したデコ窓を「ルームクリップ」で発信・共有することで窓リフォームへの関心を促す。20・30代の若い潜在ニーズの発掘もねらう。
具体的な取り組みとして、12月8日〜2017年1月9日まで「ルームクリップ」上で「わたしのデコ窓〜冬〜」と題した投稿キャンペーンを実施、5人の優秀作品を選定する。2月には収集した写真を活用した記事を作成して、デコ窓の認知を高めていく。
「キャンペーン開始後1カ月で少なくとも数百枚のデコ窓事例の投稿が期待できる。ちょうどクリスマス・お正月シーズンなので1000枚を超える可能性も。住まいにとって窓はとても大きな要素なのに、『ルームクリップ』の検索状況をみると窓の面白さ・重要性に気づく人はまだ少ない。今回のキャンペーンをきっかけに『窓を工夫しよう』というマインドが生まれ、投稿数・事例の水準はどんどん上がり続けると思う」とTunnel・高重社長はみる。
また松本社長は、キャンペーンが現状の窓に対する不満を顕在化させる機会にもなると想定し、不満・悩みの解決事例を「マドカ」「ルームクリップ」の両サイトで掲載。さらに、地域イベントのようなリアルな場でも「デコ窓」を積極的にアピールし、窓リフォームのきっかけをつくりたい考え。
(左)Tunnel・高重正彦社長
(右)マテックス・松本浩志社長
マテックスのスタッフがオフィスの窓1面をクリスマスをイメージして即席で「デコ窓」。東急ハンズや100均で手に入るもので簡単にデコレーションすることができるという。
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