一般社団法人日本ホームステージング協会(東京都江東区、杉之原冨士子代表)によると、家具を含めたトータルコーディネートでインテリアを演出するホームステージャー(2級)資格保有者は、今年2月の時点で191人だったが、12月6日の現在、668人と約3.5倍に急増していることが明らかになった。
増加原因として「今年の中古住宅取引の活性化と共に、ホームステージングがお片付けや掃除、インテリアを含めたトータルコーディネートで住宅を魅力的に演出し、不動産売買を円滑に進めるサービスとして注目され、受け入れられ始めているため」と、杉之原冨士子代表は説明する。
現在、ホームステージャーは不動産業を中心にビルダー、リフォーム専門会社に勤める人が受講し資格認定を受けている。男女比率は、女性63.5%で男性36.5%。
同協会の会員数は12社。大京グループ企業で不動産流通事業部門の大京穴吹不動産(東京都渋谷区、海瀬和彦社長)ならびに大京リフォーム・デザイン(同、豊田耕三社長)が今年、法人会員企業となっている。不動産会社やリノベ会社にとって、中古物件にレンタル家具を設置してモデルルームのような演出を施すことにより、実際の暮らしをイメージしやすくなることで、割高で販売できるという。
ホームステージングの相場はフルパッケージで物件販売価格の1~2%。基本料金は15万円前後だが、宅配便会社の1室5万円以下の格安プランも出始めている。中古物件売却時に不要な物を捨て清掃し早く売れるようにコーディネートしてくれるサービスはこれから広がる可能性がある。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。