リクルート住まいカンパニー(東京都中央区)はこのほど、注文住宅の建築者/検討者(建築予定者)の意識や行動を把握するための「2016年注文住宅動向・トレンド調査」を実施した。調査地域は全国、有効回答数は3351件。
調査結果によると、家づくりの建築費用(土地代を除く)は、全国平均で前年比123万円減の2820万円。3000万円以上の割合は、4.0ポイント減の37.0%だった。そのうち、首都圏の平均額は28万円増の3181万円。3000万円以上の割合は6.4ポイント減の44.4%だった。家づくりの頭金は、全国平均で96万円減の871万円。親からの贈与額の全国平均は7万円減の313万円となった。
家づくりを考えたきっかけを見ると、新規建築の場合、「いつかは一戸建てに住みたいと思っていた」が前年比3.0ポイント増の26.3%で1位。そのほか、「金利の動向を見て」(12.3%)が前年比5.4ポイント増と高い伸びを示した。建て替えの場合では、「家本体が古くなった」が3.0ポイント減の54.4%で1位。そのほか、「災害に備えて」(12.4%)が6.1ポイント増と高い伸びを示した。
家づくりの重視条件を見ると、「耐震性に優れていること」(69.3%)、「間取り・プランが良いこと」(44.7%)、「断熱性・気密性に優れていること」(40.3%)、「耐久性に優れていること」(39.6%)が上位だった。上位4位の順番は前年と変わらなかった。
スマートハウスの認知率は前年比3.1ポイント減の84.2%、ZEHの認知率は2.5ポイント減の54.3%だった。スマートハウス認知者のうち、導入を「決めた+検討している」人は1.8ポイント減の51.0%、ZEH認知者で導入を「決めた+検討している」人は3.1ポイント増の55.5%だった。
スマートハウスに住んでみての満足度は5.6ポイント減の85.8%、ZEHの満足度は5.9ポイント減の83.8%だった。スマートハウスまたはZEHの導入に満足し経済的なメリットを感じた人にとって、光熱費が下がった金額の平均は月額7237円(0円の人を除く平均額)だった。
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