フェーズフリー建築協会(東京都文京区・風祭千春理事長)が開催する「フェーズフリー住宅デザインコンペ2017」の概要が明らかになった。
設計条件は「フェーズフリーな住宅(「平常時」でも「災害時」でも安心して暮らせる住まい)を提案すること」。居住者、構造、敷地、建設地など設定は自由。来年1月17日までに正式に募集内容が発表される。3月11日(土)~4月14日(金)までが作品受付期間。7月12日に審査結果が発表される。個人、グループ、年齢を問わず応募が可能。複数点の応募も可能としており、若手設計者や地域を担う地場工務店からの応募を期待している。
審査は建築設計の分野から三井所清典氏、防災工学の分野から目黒公郎氏、人間工学の分野から松崎元氏、フェーズフリー建築協会、フェーズフリー総合研究所が行う。フェーズフリーに沿った提案であるかどうかを前提に「独自性」「先進性」「実現可能性」「地域性」が総合的に判断され、4作品が大賞となる。作品展示会やセミナーなども開催される予定。
※フェーズフリーの定義とは
Phase Free(フェーズフリー)とは、平常時や災害時などのフェーズ(社会の状態)に関わらず、適切な生活の質を確保しようとする概念。この概念は、以下のフェーズフリーデザインの原則に基づいた商品、サービスによって実現される。
(フェーズフリーデザインの5つの原則)
1.常活性:どのような状況でも利用できること。
2.日常性:日常から使えること。日常の感性にあっていること。
3.直感性: 使い方・使用限界・利用限界がわかること
4.触発性:気づき、意識、災害に対するイメージを生むこと。
5.普及性:参加でき、広めたりできること。
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