飯田グループホールディングス(東京都新宿区)は11月16日、ベネッセコーポレーション(岡山県岡山市)が発行する主婦向け生活雑誌『サンキュ!』とのコラボで、「子どもの主体性が育つ家」を開発、2017年中に販売すると発表した。
同社は分譲住宅で昨年、グループ全体で3万8681棟を販売。「住宅業界のユニクロ」を自負する同グループが、子育て世代をターゲットとした住まいづくりへと乗り出した理由として、「市場が縮小する中で今後、低価格というだけでは戦えない。自社の強みを生かしながらも新たな取り組みが必要。そこで住宅購入のタイミングの一つでもあり、メインの客層でもある子育て世代にフォーカスした住宅づくりに取り組むに至った」(新規事業開発部長の中島健一氏)。現在、グループの分譲住宅購入者は、30代が47%、20代を含めると6割以上になるという。
商品開発には、主婦向け生活雑誌『サンキュ!』ブロガーである子育て中の主婦のリアルな声が反映されている。子どもが自ら進んで勉強をするようなテーブルやその配置、子どもが自ら進んで片付けをしやすいようなシェルフ、子供が自ら進んで本を読みたくなるような書棚など、ブロガーの声で最も多かった「子供が主体性をもって動ける」ような家具・インテリアや動線になっているのが特徴だ。
「今回開発した家具やインテリア自体に特別な新規性はないが、子育て主婦のアイディアがちりばめられたこれら商品が揃った住まいでの生活を通して、戸建て住宅を選んで良かった、戸建て住宅で子育てを楽しみたい、というユーザーが増えることを期待したい」(中島氏)
飯田GHDでは、今回の子育て世代に絞った商品開発プロジェクトを機に、今後もシニア層などセグメントを狭めて商品開発を検討していく考え。
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