一般社団法人JBN・全国工務店協会(青木宏之会長)は11月15・16日、福島県で全国大会を開催した。青木会長は冒頭のあいさつで、東日本大震災の復興工事で大工と工務店の連携組織「全国木造建設事業協会(全木協)」が生まれるきっかけとなった福島の地で震災から5年の節目に行いたかったという開催経緯を紹介。「63万人の労働者と3000社の工務店が連携して、日本最大の施工能力を持った組織になった。大型木造やオリンピック関連施設などもできる力が備わった」と話し、より施工能力を高めていくために若い大工の育成などに取り組んでいくとした。
今後の取り組みとして、JBN公認現況検査員の整備やリフォーム団体登録を進めていくことなどを確認。また、熊本地震で応急仮設建設や救援物資供給などに携わった会員工務店やメーカー、商社などに対する感謝状贈呈式も行われた。
基調講演では、東日本大震災の際に福島県内の応急仮設住宅や災害公営住宅の整備に携わった佐々木孝男氏が地域の建設事業者による復興工事の意義について講演。地域材の活用や地域型の建築技術の伝承が、地域循環型の家づくりにつながると話し、復興においても地域の新たな文化を創造することにつながっていくと話した。
16日は福島県内の被災地の復興の様子を視察するツアーも実施した。
来年はJBN発足10周年を記念し、これまでの全国大会よりも大規模に行う予定。開催地は東京。
現在、JBNの会員数は賛助会員なども含め3000社を超えている。
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