建築・土木資材の製造・販売事業などを手がける岡部(東京都墨田区)はこのほど、繰り返される大地震にねばり強く耐える、進化した木造筋交い用接合金物「ブレスターZ600」を発売した。木製筋かいに金属の粘り強さをプラスし、建築基準法の規定だけでなく、法令化することが困難な“大変形後の性能”にも配慮した製品として、ひとクラス上の安全性を提供する。
同製品は、本体に設けたスリット加工が大地震時に変形することで、木造で最も重要な耐震要素のひとつである“筋交い”を保護するもの。特徴は(1)ビスをすべて45mmに統一、(2)柱接合金物との干渉を防止、(3)スクリュー座金の納まりが向上、(4)厚さ30mm以下の床合板の上に設置されるファイヤーストップ材(45mm以下)の上から直接取り付け可能となり、省令準耐火に対応、(5)30×90(壁倍率2倍)、90×90(壁倍率3倍)の筋交いに対応、など。
また、同製品は釘打ちだけで軸組相互を緊結する単純明解なシステムによって、通常の大工工事でも容易に対応できる普及性の高さと、簡単な施工によって地震の揺れに対応できる筋交い耐力壁の強靭化が評価されて、2014年度グッドデザイン賞を受賞した。
資料請求はこちら。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。