<文:セキスイデザインワークス 矢島武志>
睡眠の質は、こころとカラダの健康に大きく影響を及ぼします。心地よく眠ってスッキリ起きられる、良質な眠りのための環境を提案しましょう。インテリアという視点で、眠りの環境を整えるポイントは、①寝室の床や壁、窓など、空間の工夫、②家具や収納、照明や生活小物の工夫、②寝具やカーテン、ラグなどファブリックの工夫―の3つです。今回はこの3つのポイントに沿って、春夏と秋冬の寝室を実際にコーディネートしてみました。
■調湿内装材で心地よい空間づくり
眠りの環境として最も大事なこと、それは温度と湿度です。良質な眠りを維持するためには、室温26℃程度、湿度60%前後が適していると言われています。冷暖房による温度調節や加湿器・除湿器を利用した湿度調整を行っていると思いますが、壁や窓の断熱性アップや調湿効果のある壁材によっても環境改善が行えます。今回のコーディネートでは湿気・臭い・化学物質を吸収する健康内装建材「ガウディア」を壁面に使用しています。新築・リフォーム時には、是非チェックしておきたいポイントです。
■「出しっ放し」でも美しく見せる
寝室にはクローゼットなどの収納があると思いますが、収納不足のせいか、アウターやコートが出しっ放しになっていたり、読み終わった雑誌や本などが放置されていたりと、とてもリラックスして眠れる雰囲気とは言えないケースもあるようです。そんな場合、しまいこむ場所を探すより、出しっ放しでも美しく見える工夫をしたほうが使い勝手もよく現実的です。「カゴバッグを雑誌の収納に」、「壁におしゃれなフックを取り付けて手軽に掛けられる壁収納に」、「積み上げた本の上にスタンド照明を置き、本をオブジェのように演出」など、センスをふんだんに生かせます。また、ベッドサイドにテーブルやお気に入りの椅子を置くことで、おやすみ前や目覚めのひとときの脇役として活躍してくれます。
■寝具も夏冬衣替え
季節感を取り入れたコーディネートが最も行いやすいのがファブリックによるものです。特に寝具は、夏は涼しく冬は暖かく快適に睡眠できるように、素材や色合い、肌触りなどに気を配って、積極的に衣替えを楽しんでみましょう。できれば、カーテンやラグも季節に合わせてコーディネートすると理想的です。それは見た目だけでなく、たとえばラグの素材を夏冬で替えることで、起きぬけの一歩、冬はひんやり感がなかったり、夏はさらっと心地よかったり、一日のスタートの気分が変わってくるものです。そんなちょっとしたことの積み重ねが暮らしの豊さにつながる、インテリアの大切な役割のひとつです。
白を基調とした、さわやかで清潔感のある春夏のコーディネート。壁材は調湿効果のある健康内装建材「ガウディア」使用
温かみがあり、やすらぎを感じる色調でまとめた秋冬のコーディネート。足元のラグや羽毛ソックスなど、ちょっとしたアイテムのセレクトで、寒い季節も心地よく眠れる環境に
アンティークな壁フックがお助け収納。お洒落もプラス。雑誌や本は出し入れと持ち運びが便利なカゴバッグに収納。本のオブジェ×スタンド照明でセンスアップ提案
インテリア・エクステリア提案をセンスアップさせるオススメ・レシピの製品は
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法人事業部
パートナーシップ推進室室長 1971年生まれ、東京都出身。セキスイデザインワークスのエクステリア&ガーデン設計施工プロショップ【ザ・シーズン】の店長を経て、パートナーシップ推進室を立ち上げ。建物・街並みに関わる企業と良好なパートナーシップを構築して、「うち・そと・ひと」を1つとして考え、「住まいの美しさ、心地よさ」を提供している。 セキスイデザインワークス http://sekisui-designworks.co.jp/ セキスイデザインワークスWEBSHOP http://www.sdw-ec.com/ ザ・シーズン http://www.the-season.net/
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