パテント・リザルト(東京都台東区)は11月4日、独自に分類した「ハウスメーカー」の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「ハウスメーカー 特許資産規模ランキング」をまとめ、ランキングデータの販売を開始した。
同ランキングは2015年4月1日から2016年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計したもの。その結果、1位がミサワホーム、2位が大和ハウス工業、3位が旭化成ホームズとなった。
1位のミサワホームは、「住宅仕様を迅速に確定するための支援システム」や「種類を減らすことで工費の削減が可能なアンカーボルト」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられた。後者の技術は、日本以外に韓国への出願が見られた。
2位の大和ハウス工業の特許では、「工業化率と、遮音性や耐火性を両立する連続住宅の界壁構造」や「多様な機器間の通信方式に対応する住宅用エネルギー管理システム」に関する技術などが注目度の高いものとして挙げられた。後者の特許は特許協力条約(PCT)に基づく国際出願により中国でも審査が進められている。
3位の旭化成ホームズの特許では、「輻射暖房や輻射冷房を行う、揺動可能な輻射パネル装置」や「視認性を配慮しつつ通風性を備える上下分割ドア」に関する技術などへの注目度が高かった。前者はPCT国際出願により、日本、韓国、中国、台湾、欧州特許庁に出願されている。
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