パテント・リザルト(東京都台東区)は11月2日、独自に分類した「ゼネコン」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「ゼネコン業界 特許資産規模ランキング」をまとめ、ランキングデータの販売を開始した。
同ランキングは2015年4月1日から2016年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計したもの。その結果、1位が大成建設、2位が鹿島建設、3位が大林組となった。
大成建設の注目度の高い特許では、大阪大学、北里研究所との共同保有である「効率的分解菌を利用した1,4-ジオキサン汚染水の浄化」に関する技術や、「外周架構の柱を壁形状とすることで室内側へ出っ張る寸法を小さくし、室内面積を有効利用できる、免震技術との併用に適した架構」に関する技術などが挙げられた。
鹿島建設の特許では、「養生シートをコンクリート表面に残置させて養生を行えるようにすると共に養生終了後、養生シートをコンクリート表面から容易に取り外すことができるコンクリート構造物」に関する技術や、「主筋への力の伝達を確実に行うと共に施工性を向上させることができる接合構造」に関する技術などへの注目度が高かった。
大林組の特許では、「常温養生のみで、早期に高いじん性、圧縮強度、引張強度を発現できるモルタル組成物」に関する技術や、「山岳トンネルの発破掘削に適用される制御発破システムにおいて、従来の段数を上回る段発発破が可能で、経済性にも優れた制御発破システム」などが注目の高いものとして挙げられた。
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