旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ(東京都千代田区)は、遮熱性能をもたせた透湿・防水シート「デュポンタイベック シルバー」を改良。防蟻・防腐剤への耐性を高め、防水性能を長期間維持できるようにした。
従来の透湿・防水シートは、防蟻・防腐剤に含まれる界面活性剤が付着すると、初期防水性能が大幅に低下するリスクがあった。
防蟻・防腐剤を十分に乾燥させてからシートを施工することで防げたが、長期優良住宅の普及にともない薬剤を加圧注入した通気胴縁の採用が増加。この胴縁が外装施工前に雨水にさらされることで界面活性剤が溶け出し、シートに付着する事例が増えているという。
新商品は、こうしたリスクを抑えるもの。
具体的には、シート構成材料の1つである蒸着アルミニウムを保護する樹脂コーティングを高性能化。はっ水性の高いものに変更することで、防蟻・防腐剤の影響を受けにくくした。50年相当の耐久性試験を実施予定という。
販売価格は据え置き、順次従来製品から切り替えていく。
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