パナソニックESテクノストラクチャー(大阪府門真市)は、地震の揺れを吸収する制震システム「テクノダンパー」を開発。10月31日から沖縄・離島を除く全国で設計を受け付ける。
超高層ビルや大規模建築で用いられている、地震動による建物の変形を低減する「座屈拘束技術」を耐震木造住宅工法「テクノストラクチャー」用に改良したもの。地震の力を吸収する芯材と折れ曲がりを抑制する拘束材で構成。最大2.8mの天井高まで対応する。
今回のテクノダンパーとテクノストラクチャーの耐震構造を組み合わせることで、一般木造住宅と比べて最大約70%揺れを低減。実験では、大地震相当の負荷を100回以上繰り返しかけても制震効果を維持できたとする。
同社はテクノダンパーをオリジナル部材として発売し、「耐震+制震」のダブルの地震対策を提案。2018年度までに、テクノストラクチャーの家への採用率50%をめざす。
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