日本最大級の防災・リスク管理の展示会、危機管理産業展2016が10月19日、東京ビッグサイトで開幕した。住宅会社のアーネストワン(東京都西東京市)も出展し、災害時の住環境問題を解消する解決策を提案した。
避難所での暮らしや車中泊を余儀なくされた被災者の災害関連死が問題となる中、ブースでは避難所でのプライバシー問題やエコノミークラス症候群発症のリスクを回避できる宿泊ユニット「クレイドルキャビン」を展示。コンテナサイズで運搬が可能、繰り返し使用できる。
また、基礎工事完了から48時間以内で建築する技術「スピードビルド」も紹介。作業効率と集中的な人材確保で実現した。
スピードビルドによって建てられた住宅には、同社が金物メーカーのカナイと共同開発した制震装置「SAFE365」も取り付けた。粘弾性ゴムを採用した「SAFE365」は震度6強クラスの揺れを最大で67%低減でき、メンテナンスフリーでコストも油圧式の制震装置と比べて2分の1に抑えられるという。
同社は「地震に負けないくらしをつくる」というコンセプトのもと商品開発を進めてきた。今回発表した各製品をさらに全国に広めていきたいとし、テレビコマーシャル等PR活動を行っていく考え。
展示会は東京ビッグサイト西1・2ホールで21日まで開催される。
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