良質な戸建て賃貸市場をつくる
三浦 住宅市場を見回すと、好調なのは賃貸住宅だけと言ってもいい。関心はあるけどどうすればいいのかわからない、という声も聞きます。
飯嶌 私は「地元の工務店がつくる高品質な戸建て賃貸」という新しい市場をつくりたいと考えていて、商品化も進めています。フォーセンスが得意とする合理的なプランニングは賃貸でこそ活きるはずです。また、グレードの高い戸建て賃貸の潜在ニーズは高いと考えています。
三浦 いくつか市場が考えられますね。例えば、いずれは親の家を引き継がなくちゃいけない子育て世代が10~20年住むための良質賃貸。工務店さんが資産(固定収益)を増やす目的でやる戸建て賃貸事業です。新築注文需要が減るのは目に見えているので、自社の所有地や安い土地を買って、そこに戸建て賃貸を建てて家賃収入を得る。いずれは売却することも考える必要があるでしょう。
常識にとらわれない姿勢で
飯嶌 商品化を進めるなかで、コストとクオリティをバランスする「いい家」をつくるため、コストも突き詰めて考えています。いまある家づくりの常識を1つ1つ見直す作業です。そのうえで、積算や資材調達の手間を徹底的に省くしくみ込みで提供できたら、と。また、既存の発想やビジネスモデルにとらわれず、新しい販売チャネルの開拓も進めたいですね。
三浦 ゼロベースで見直し、従来の発想ではない方法でパッケージングする。飯嶌社長が言うとすごく簡単に聞こえますが、20数%の利益をキープできる良質な戸建て賃貸商品を工務店・不動産業者向けにパッケージ化することは簡単ではありません。やり方がわからなかったこと、面倒でやらなかったことを、他がやらないような発想や方法で、だれでもできるように標準化しパッケージ化する。フォーセンスの強みはここにあると感じました。
飯嶌 自分たちの領域を広げたい、成長したい一心でやっています。戸建て注文市場は縮んでいきますが、伸び代のある市場はまだまだあると思っています。
三浦 同感です。悲観しないで柔軟な発想ができる未来志向の会社が生き残っていくのだと思います。空いている市場を見つけ、そこに新たな方法と商品で参入していく「ホワイトスペース戦略」も考えるべきときに来ています。
飯嶌 おかげさまで当社は毎年、対前年度比プラス10%のペースで成長しています。これからも会員さんの経営にプラスになる情報・資材を吟味して、いいものはどんどんシェアし、挑戦の幅を広げていきたいと思っています。
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- 業種・業態を超えたコラボに前向き。
大手資材メーカーと組んで商品化住宅をリリース - 高品質な戸建て賃貸商品を開発中。伸びる市場はまだある
- だれでも簡単にできるように「 パッケージ化」するセンス・スキルが高い
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