シャープ、「モノの人工知能化」を住まいへ展開する「ＡＩｏＴスマートホーム」発表

　シャープ（大阪府堺市）は１０月３日、翌４日から幕張メッセ（千葉市美浜区）で開催されるＣＰＳ（Ｃｙｂｅｒ Ｐｈｙｓｉｃａｌ Ｓｙｓｔｅｍ）とＩｏＴ（モノのインターネット化）の展示会「ＣＥＡＴＥＣ ＪＡＰＡＮ２０１６」に出展する「ＡＩｏＴスマートホーム」の概要を発表した。

 「ＡＩｏＴスマートホーム」は、同社がこれまで進めてきた、家電をクラウドに接続して人工知能化する「ＡＩｏＴ（Ａｒｔｉｆｉｃｉａｌ　Ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｃｅ　ｏｆ　Ｔｈｉｎｇｓ＝モノの人工知能化）」を住まいに展開するもの。既に製品化している「ＣＯＣＯＲＯ＋（ココロプラス）」商品（「ＡＱＵＯＳココロビジョン」、「ＨＥＡＬＳＩＯ（ヘルシオ）」）の「ＡＩｏＴ家電」を通じて実現する使用者の好みやライフスタイルの学習、機能の最適化、音声による自発的な提案を、「ホーム」（住まい）にステップアップさせることでより便利で快適な未来の生活を提案する。その実現に向けて、同社は今後、住設機器メーカーやハウスメーカーとのアライアンスを進める考え。

　また、既存のＡＩｏＴ非対応家電（他社メーカー製品を含む）を赤外線通信によって接続し、クラウド上のＡＩと連携することで「ＡＩｏＴスマートホーム」の体験を可能にする、新規カテゴリーの家電商品「ホームアシスタント」も展開する。同商品は、既存の「ＣＯＣＯＲＯ＋」商品と同様、人の志向や行動を学習して、接続した家電の機能最適化と音声による自発的提案を実現するもの。２０１７年前半の商品化を目指して開発しており、価格は「数万円台の前半で抑えられるように」進めているという。

　そのほか、「ＣＥＡＴＥＣ ＪＡＰＡＮ２０１６」の同社ブースでは、「ＡＩｏＴスマートホーム」ゾーンのほか、ロボット電話『ロボホン』の法人向け新サービスを紹介するゾーンなども設ける。一般向け公開は１０月４日～７日（１０時～１７時）。

シャープの出展ブースの様子

「ホームアシスタント」