オートデスク(東京都中央区)は、同社のBIMソフトウェア「Autodesk Revit」のBIMデータからバーチャルリアリティ(VR)などに使える3Dインタラクティブコンテンツを簡単な操作で作成できるクラウドサービス「Autodesk LIVE」を9月下旬に発売する。
「Autodesk LIVE」は、同社が開発を進める、ソフトウェアとクラウドサービスを連携させて高品質な3Dインタラクティブビジュアライゼーションを実現する技術「LIVE Design」の第1弾。同サービスによって、建設プロジェクト関係者、施主、利用者など、立場の異なる人たちが完成前の建物や施設の内外をバーチャル上でリアルに体感できるようになる。
設計者はRevitの簡単な操作で建物のリアルな3Dインタラクティブコンテンツを制作できる。作成されたコンテンツによって、見た目やスケール感を確認できるだけでなく、車椅子や高齢者、子供の利用を想定して視点の高さを変えて内部を移動しながら、障害物の有無や扉の動きの安全性を検討できる。また、季節の気象条件を変えて照明の量を検討したり、人や植物の3Dデータをコンテンツ内に配置して人の流れや視線に入る風景を確認することもできる。
コンテンツにはBIMデータが含まれ、完成後のイメージが理解・共有しやすくなるだけでなく、より質の高いレベルの情報共有による業務効率の向上と作業品質の向上が期待できる。検討後の修正は設計者がRevitのBIMデータで行うことから、すべての情報が一元管理される。
制作した3Dインタラクティブコンテンツは、無料で提供するビューワを使用してVR機器、iPad、PCなどで見ることができる。
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