「Forward to」という表現
こうした数値や論理が揃ってきたとき、「これはおもしろい運動になるかもしれない」と直感した。
国などの「上から」ではなく、この国の注文住宅に携わる仕事人から声を出し、実践し、一般市民も巻き込みながら広げていくという運動におもしろさと可能性を感じた。
そこでわかりやすいキャッチフレーズを考えてつくったのがこの「Forward to 1985 energy life」だ。
ただ最初は「Back to」とか「Return to」にしようと思ったのだが、これは「戻る」という運動ではなく「進む」ととらえるべき運動であると考え、「Forward to」にした。
意外性があり、頭に引っかかる表現としておもしろいものになったと思う。
Forward to 1985の反応
実は、最初にこの話を紹介したのは一般向けのセミナーだった。とても熱心に、興味深くこの話を聞いてくれた。
次には、ちょうどこのセミナーの前日に会った「建築知識ビルダーズ」(エクスナレッジ)の編集長にこの説明をした。彼女も「めちゃくちゃおもしろい。ぜひウチの雑誌で取り上げたい」と言ってくれた。もちろんすぐに新建ハウジングの三浦さんにも話をして「全面的に共感、賛同します」という言葉をもらった。
プロ向けの講習会でもすでに3回にわたって紹介した。とても盛り上がり、懇親会では「あの有名人にも声を掛けよう!」というような話にもなった。
ここ2週間ほど、会う人のすべてにこの話をしているが、とにかくすこぶる反応がいい。盛り上がる。筆者のすぐ近くにいる仲間たちは「イチキューハチゴー」で通じるようにもなっている。少なくともいまのところ「反原発運動アレルギー」はまったく感じられない。
このシンプルなメッセージには大きな力がある。
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