矢野経済研究所(東京都中野区)は9月6日、2016年第1・2四半期(上半期)の住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査の結果を発表した。
第1四半期(1〜3月)の市場規模は、前年同期比3.4%減の1兆2421億円と推計した。2014年第1四半期の消費税増税前駆け込み需要、2015年同期の反動減による影響を除くと、ほぼ例年通りの数字としている。
第2四半期(4〜6月)は同11.1%減の1兆4247億円と推計した。ここ数年で最も低い市場規模となり、四半期ベースでは2期連続の前年同期比マイナスとなったことから、リフォーム市場の先行きに対する懸念を示している。また、上半期(1〜6月)の住宅リフォーム市場規模は同7.7%減の2兆6668億円(速報値)と推計した。
今年は消費税増税とそれに伴う駆け込み需要の先送りにより「リフォーム市場に特段、影響を与える要因のない『無風』の状況」、「リフォームに対する消費意欲を活発化させるような取り組みが業界全体で必要」との考えを示している。
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