住宅あんしん保証(東京都中央区)は9月1日、既存住宅個人間売買瑕疵保険に「仲介事業者コース」を新設した。
同保険は、既存住宅の売主が宅建業者ではない場合に利用するもの。
これまでは、検査事業者が被保険者となり、検査を行ったうえで保険に加入、引渡し後に瑕疵がみつかった場合の修補費用をカバーする「検査事業者コース」の1択だった。
一方、ここ数年の業界のうごきを眺めると、大手仲介事業者の多くが「自社保証」を開発。既存住宅の買主に対して、独自の仲介サービス+保証をワンストップで提供することで安心感や便利さをアピールし差別化につなげる会社が増えている。
こうした流れを受けて同社は、中小の仲介事業者でも自社保証を提供できるしくみとして今回の「仲介事業者コース」を開発した。購入前に保険法人である同社が検査を実施することで既存住宅特有の瑕疵に対する不安を解消するとともに、保険により中小事業者の知名度・信頼度の不足を補えるとする。
保険期間は1・2・5年、保険金額は200・500・1000万円から選ぶことができる。
また、個人間売買瑕疵保険の利便性を高める「引渡後補修特約」を新設した(検査事業者コース・仲介事業者コースとも適用)。
検査の結果、たとえば雨漏りが見つかるなど規定の検査基準に適合しなかった住宅において、買主への引渡し後に基準適合のための修補工事を行う際に付帯できる特約。検査が引渡しの直前になってしまい、修補工事が間に合わない場合などに使える。
このほか、同社が今年6月1日にスタートした「シロアリ損害担保特約」の対象地域を1都3件から西日本の広い地域に拡大した。
これは「個人間売買瑕疵保険」「既存住宅売買瑕疵保険」向けの特約で、対象住宅の引渡し日から1年以内にシロアリによる損傷が発生した場合に最高200万円が支払われるもの。
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