ポラスグループのポラス暮し科学研究所(埼玉県越谷市)はこのほど、より安全な木造住宅・建物の実現のため、耐震性能の視覚化と地震によるシミュレーションができるオリジナル構造計算ソフト『ウッド・イノベーター NEXT』を開発した。
建物の設計段階において、「3次元解析」と「倒壊シミュレーション」を実施することで、設計・検証・変更を逐次行うことができるもの。実際に建てる建物の荷重が集中する箇所や耐力壁を追加する箇所などがパソコン上で明確になり、一棟ごとに最適で「耐震性能」の高い住宅が実現する。
同ソフトが備える「倒壊予測システム」は、過去に発生した大地震による揺れを直接用いて検証を行うことで、より現実に近い地震時の挙動の把握が可能。阪神・淡路大震災(JMA神戸波)、新潟県中越地震(小千谷波)、東日本大震災(築館波)などで記録された地震波を設定できるほか、今年4月に発生した熊本地震(益城波)のような前震+本震という2回の地震波にも対応する。未知の大地震を想定した地震波を入力し、予測構築する事で、今後の地震に対する検証も可能となっている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。