子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・空間・サービス・研究活動などを顕彰する「第10回キッズデザイン賞」(主催:特定非営利活動法人キッズデザイン協議会)の優秀作品34点が8月29日に発表され、パナソニック(大阪府門真市)とパナホーム(大阪府豊中市)が共同開発した「KodoMotto(こどもっと)」が「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」部門の特別賞(審査委員長特別賞)を受賞した。
「KodoMotto」は、子育て中の両親へ生活者調査を行い、リアルユーザー約1000人の声から導いたコンセプトとそれに基づく8つのくらし提案を行ったもの。空間として住宅を建設して検証するほか、宿泊体験施設としても社内開発研究者や客が評価し、さらに進化させる取り組みとして展開している。審査委員からは「子どもの自立心の育成をテーマにした住空間提案における多様なアイディアを、PDCAサイクルを回すように創発する仕組みは新規性がある」と評価を得た。
そのほか、住宅関連では「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」部門でニチベイ(東京都中央区)の「ロールスクリーン『ソフィー』スマートコード式」が奨励賞(キッズデザイン協議会会長賞)、積水ハウス(大阪市北区)の「安全配慮引手」が特別賞(審査委員長特別賞)を受賞。「子どもたちを産み育てやすいデザイン」部門では富士住建(埼玉県上尾市)の「たかが洗濯・されど洗濯〜新家事空間『スマートランドリー』〜」が奨励賞(キッズデザイン協議会会長賞)を受賞している。
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