神谷コーポレーション(神奈川県横浜市)はこのほど、取引先の工務店や商品を購入したエンドユーザーを対象に、新作発表会を兼ねたイベントを開催、生演奏に包まれた会場で新作や新色の室内ドアを発表した。
同社が提供する室内ドアは、天井までの高さがある「フルハイトドア」(同社登録商標)。天井までの高さがあり、下がり壁や枠がないので開放的な空間を作ることができるのが最大の特徴だ。
この度、人気商品であるE-styleシリーズに、3年ぶりに新色(アンティークブラック、ブライトアッシュ、フレンチホワイト)を加え、全7色を取りそろえた。また、エフエスシリーズ(表面材を素地にしてあり好きなクロスを貼るなど自由な仕上げのできるフルハイトドア)の表面に黒板シートを貼ったドアを展示。大きなブラックボードと化したドアには、カレンダーを描いてスケジュール表に。単なる室内ドアを超えた新しい演出方法や利用方法も提案した。
同社では、2012年より独自のドアリフォームを実施している。「フルハイトドアアップグレードサービス(通称DOOR UP ドアップ)」と名付けられたそのサービスは、何年か住んでみて好みが変わった、ペットを飼い始めた、ドアにキズがついた、住んでみたら光が入らず暗かったのでガラス入りのドアに変えたい、といった入居後の変化に応じて気軽にドアも取り換えられることを提案するもの。既存のドアは下取りし、定価の三分の一程度の価格で新しいドアと交換できる。一般的に、ドアには同色の枠がついているため、替えるには工事が必要となることもあり、一度取り付けると不便に感じていても、すぐに取り換えることはできないと諦めてしまうもの。「実はフルハイトドアならドア枠がないので枠の色に関係なく、また工事不要で好きなデザインに取替えられるんです。また、丁番の代わりにフルハイトヒンジという金物を使っているのでお客様自身で簡単に交換できます」(ブランディング企画室 田中さん)。
現在、同社の新規客の売り上げの約9割が施主からの指名だという。ドアップサービスをはじめ、トラックにフルハイトドアを積んで全国を回る移動ショールーム「夢はこ」など、独自の施主向けサービスを展開し、着実にファンをつかむ同社の戦略が奏功しているようだ。
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