GfKジャパン(東京都中野区)は8月3日、18歳以上の男女1万2522名(男性81%、女性19%)を対象として今年5月2日~15日に実施した「電力自由化後の電気事業者変更状況に関する調査」の結果を発表した。
同調査によると、電力自由化を「聞いたことがある」人は98%に達したものの、「内容をよく知っている」とした人はこのうちの9%にとどまり、内容の理解については浸透の余地が残っていることが分かった。また、実際に電力会社を変更した人は全国で7%、地域別では東京電力エリアが9%で最も高かった。
具体的に変更を検討している電力会社がある人の割合は、全国で27%、地域別では関西電力エリアが40%、北海道電力エリアが35%、東京電力エリアが32%となり、新電力の選択肢が比較的多い地域で高い傾向がみられた。
電力会社を実際に変更した人に、変更時の最重視点を尋ねたところ、「電気代の安さ」が49%で最多、次いで「セット割引のお得さ」(19%)が多かった。電力会社によっては「セット割引」が最多となるケースもあり、各々のニーズに沿った会社選択が行われていることが分かった。
電力会社の満足度を変更前後で比較したところ、「満足」とした人の割合は変更前の39%から変更後47%に上昇した。ただし、半数近くは「どちらともいえない」を選択しており、変更後の効果を実感するまでに至っていない人も多いとみられる。
詳細はこちら。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。