旭化成ホームズ(東京都新宿区)は8月3日、「同居・近居・遠居の違いによる、親からのサポート内容の違い」などについての調査の結果を発表した。これまで蓄積してきた二世帯住宅のノウハウを、「共働き子育て家族」の家づくり検討に役立てることを目的として実施したもの。
調査結果によると、フルタイムで働く共働き子育て世帯が親による「子育てサポート」を受ける割合は、親世帯と一緒に住まない「近居」の場合で7割、親の住まいとの距離が1時間以上の「遠居」でも2割に上り、同居に限らず、子育てと仕事の両立には、親の存在が無くてはならないものになっていることが分かった。
また、親子世帯間の「交流意識」を調べたところ、「一体同居」では基本的に「両世帯の生活は一緒」であるのに対して、「二世帯同居」では「生活はすべて別」で「交流が盛ん」または「お隣さん感覚」という回答が大半を占めた。「近居」「準近居」の交流意識も二世帯同居とよく似ており、近居や準近居の家づくりにも二世帯同居と同じ設計要件が活かせる可能性があることが分かった。
同調査の結果詳細はこちら(調査報告書「家づくりにおける家族コンセンサス調査・家事と子育ての親子コラボレーション調査」、調査報告書「共働き家族とサポートする親・そのくらしと意識調査」)。
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