積水化学工業(大阪市北区)住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所(東京都千代田区)は8月5日、東北大学加齢医学研究所などの研究機関と連携し、脳の育成・活性と住まいや暮らし方の関係性について調査・研究を進める『生涯健康脳住宅研究所』を開設する。また、同日から同社ホームページ上に専用コンテンツを設けて情報発信を開始する。
『生涯健康脳』は、東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授が提唱する概念で、脳の活性化や機能維持のために重要な4つの項目「睡眠」「運動」「コミュニケーション」「食事(調理)」から健康な生活をより長期化させるという考え方。同研究所ではこの考え方に着目し、『生涯健康脳住宅』として具体化するための研究を進める。
具体的には、(1)『4つの配慮』(「睡眠」「運動」「コミュニケーション」「食事(調理)」への配慮)と、(2)『3つの機能』((1)の4項目を保持・活性化させる「建築的な仕様・仕掛け」、4項目からの「生活のセンシング(生活の見える化・予兆)」、生活の見える化データを元にした「サービス・アドバイスの提供」)の観点から、住まいや暮らしの中での問題点や課題を明らかにし、解決・提案する。
また、同研究所では、4つの配慮の各単語から1文字ずつを抜粋して、『話食動眠(わしょくどうみん)』というコンセプトスローガンを新たに作成し、健康な脳のために4つの配慮がいかに住まいにおいて重要であるかを広く世に訴求する。将来的には『生涯健康脳研究所』の研究成果を、積水化学工業住宅カンパニーによる新築住宅、リフォーム、サービス付き高齢者住宅などに展開していく考え。
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