大建工業(大阪市北区)はこのほど、岡山工場(岡山市港区海岸通)で進めていた木質バイオマスボイラーの増設工事を完了した。7月27日、竣工式を行い、同ボイラーの稼働を開始した。投資額は約14億円。これまで使用していたLNG(天然ガス)ボイラーからの切り換えにより、温室効果ガス(CO2)の排出量は年間8000トン削減される見込み。
同社の工場で最大規模となる岡山工場では、乾燥工程の熱源用蒸気を発生させるボイラーのエネルギー消費量が多いことから、これまで温室効果ガスの排出量削減を図るための取り組みとして燃料転換を進めてきた。
2006年、2基ある重油ボイラーのうち1基をLNGへと燃料転換し、翌年には木質バイオマスボイラーを新設して、残る1基の重油ボイラーの使用を停止。今回、LNGボイラーを木質バイオマスボイラーに切り替えることにより、再生可能エネルギーへの転換が完了した。2006年からの一連の取り組みによる温室効果ガスの削減量は合計で年間約4万トンとなった。
今回の岡山工場での木質バイオマスボイラーへの転換により、国内グループ工場全体での温室効果ガス排出量は2015年度比で年間7%減、エネルギー使用量(原油換算値)に占める再生可能エネルギーの比率は2015年度実績42%から47%に高まる見込み。
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