矢野経済研究所(東京都中野区)は7月12日、今年4月~6月に実施した国内の住宅リフォーム市場の調査結果を発表した。それによると、2015年の住宅リフォーム市場規模は、前年比2.0%減の6兆4851億円だった。2016年の市場規模は、1.1%増の6兆5542億円でほぼ横ばいに推移すると予測している。
2016年の予測について、同社は「現状、住宅リフォーム市場にはプラス・マイナス両面で大きな影響を与える要因はないものの、昨今の株価の乱高下や将来の景況への不透明感等を理由に、全体としてみるとここ数年見られた堅調な消費マインドもやや曲がり角に差しかかってきた感も否めず、前年並みで推移」との見方を示している。
2020年の市場規模は、住宅リフォーム市場の主要分野である「設備修繕・維持関連」分野が住宅ストック数の増加に伴って拡大し、市場全体が成長すると考えられることから、7.3兆円(2015年比約12%増)と予測。
さらに、2025年は2015年比約14%増の7.4兆円、2030年は同約12%増の7.3兆円と予測する。「長期的には世帯数の減少が影響し、縮小基調に向かうと予測するが、政府の政策的な後押しによるリフォーム件数増加や、リフォーム事業者による提案強化による単価アップについても加味したうえで算出」したと説明している。
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