一般財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)はこのほど、現場施工型断熱施工システムの品質を認定する制度を創設した。第1回申請受け付けは9月30日まで。年数回、受け付ける予定。
現場施工の断熱材は、原材料については工場出荷時に品質が担保されていても、施工により想定どおりの性能が出ない場合がある。今回の認定制度では、施工品質管理の仕組みまで評価し、認定・表示することで、現場施工型断熱材の信頼性を高めるのが目的。認定を受けた断熱施工システムはIBECのホームページで公表される。
対象はJISを取得している吹き付け・吹き込み断熱材。断熱材メーカー各社がIBECに申請し、審査を受ける。審査項目は(1)施工方法、管理方法などのマニュアルの内容とその周知方法、(2)断熱材メーカーと施工業者の責任分担と協力体制、(3)施工業者における工事記録作成とその保管ルール、(4)その他施工業者の管理方法、など。
断熱材メーカー各社は施工業者に対して、施工マニュアルなどを周知したうえで指定施工業者証を発行。指定施工業者は個別工事の施工記録を保存し、メーカーが定期的に施工記録などのチェックを行うことで施工品質の確保を図る。その一連の仕組みをIBECが評価・認定する。
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