世界標準の窓・サッシの国内普及をめざす一般社団法人パッシブ・ウィンドウ・ジャパン(東京都中央区、橘重行代表理事)は7月21日、1年余りをかけて開発をしてきた高性能窓ガラス「スーパーパッシブガラス」(SPG)の住宅での省エネ効果を検証する講演会を21日東京都内で開催する。
「スーパーパッシブガラス」はシンガポールで製造するガラスで、冬の日射取得率(g値)70%以上、熱貫流率(Ug値)1.15W/m2以下と、トリプルガラス並みの断熱性を備えながら、冬の日射取得率を大幅に高められるのが特徴。ペアガラス窓と同じおさまりと操作性でトリプルガラス窓以上の省エネ性を実現できると、実務者の間で注目されている。
3月に「エコハウスアエアード2016」(一般社団法人パッシブハウスジャパン主催)を受賞した「信濃町の家」(設計:西方設計/施工:オーガニックスタジオ新潟)で国内で初搭載されたこともあり、物件での採用が増大している。
セミナーを共催するOKUTAの建材事業部OK–DEPOTでも本年度後半から木製窓「PASSIV WINDOW」への搭載を決めるなど、国内販売のルートが確立しつつある。
講演では、西方設計・西方里見氏とオーガーニックスタジオ新潟・相模稔氏が、同窓を使った完成物件の事例紹介を行うほか、代表理事の橘氏がこのガラスの開発ストーリーと性能の詳細を語る。後半には協会理事の松尾和也氏も駆けつける。
セミナー会場は東京国際フォーラム・ガラス棟G409会議室。参加費五千円(税込)、定員100名。
詳しい問い合わせ・参加申し込みは同会まで。
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