レジリエンスジャパン推進協議会(三浦惺会長)は6月30日、都内で「CASBEE―レジリエンス住宅チェックリスト」の発表を行った。災害に強い住まいはどうあるべきかを検討してきた同住宅検討小委員会(委員長・村上周三建築・環境省エネルギー機構理事長)が住まいの「レジリエンス(弾力、復元力)性」を評価するものとしてまとめた。
「レジリエンス」とは、日常の中で健康リスクや災害リスクを知り必要な対策を講じておくことで、災害が起きても慌てずにしなやかに対処できること。実際にどの程度の対策が必要かについては、家族の状況や地域の災害の可能性によって異なる。
発表された「CASBEE―レジリエンス住宅チェックリスト」では、健康的で災害に強い住まいに必要な備えとして、何が必要かを合計42のチェックリストでまとめている。ここでは「平常時」「災害発生時」「災害時」という3つの段階に分けてレジリエンス度を確認できる。
村上周三氏は「住まいのレジリエンスは私たちの暮しにとって1丁目1番地。例えば首都直下地震における耐震対策として耐震化率を100%とすると全壊棟数と死者数は約9割減少するといわれる。問題の所在に気付いてもらう事が重要だ」とした。
※CASBEE=建築環境総合性能評価システム
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