TOTO(福岡県北九州市)は、同社のシステムキッチン「クラッソ」をフルモデルチェンジし、新たに「ザ・クラッソ」として8月1日より販売する。2010年の発売以来、6年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
近年主流になっている対面式のキッチンレイアウトにおいて、特に同社の売り上げ構成比の7割近くを占めるリモデル需要では、これまで住んできたスタイルや理想といった顧客ごとに違うリビング空間にキッチンがいかに美しく調和できるか、をポイントとした。
そして行きついたのは、キッチンは「シンプルな箱でなくてはならない」という概念。形は決して主張させず、凹凸やすき間といった要素は徹底的にそぎ落とした。
TOTO独自の「クリスタルカウンター」は、従来の水返しとバックガードをなくし、フラットな形状に。また、キャビネットとの間に金属製のスリット部材を設けることで厚さ1.1cmほどのスリムな天板に浮遊感を与え、より美しい印象のカウンターを実現した。
機能面では、幅広シャワー、エアインの「水ほうき水栓」の機能はそのままに、スパウト部からハンドルカバー、台座部にいたるまですべて一体の継ぎ目のない形状に。また、従来の浄水器と通常水栓の二本の水栓から、水栓一本で浄水器の切り替えができる浄水兼用水栓にした。さらに、キッチンでは初めてとなる独自のクリーン技術「キレイ除菌水」を搭載した。
価格は、I型2550mmで125万2600円から(税抜、組立費別途)。2018年度に2万5000台/年の販売を見込む。
TOTOは、リモデル需要は今後も継続的に成長していく市場ととらえ、今後もそこに向けての商品を強化、さらなる需要を掘り起こす考えだ。
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