建築・土木資材の製造・販売事業などを手がける岡部(東京都墨田区)は、木製筋交いに金属の粘り強さをプラスした木造筋交い用接合金物「ブレスターZ」を販売している。中小地震では高い剛性を持ち、大地震時には簡単に倒壊しないように粘り強さを発揮する筋交い金物として開発されたもので、建築基準法の規定をはじめ、法令化することが困難な“大変形後の性能”にも配慮した製品となっている。
同製品は、従来の木造筋交い用金物が持つ弱点である「粘りのなさ」を解消するために、曲げ加工した鋼板にスリットを入れたことで、安全限界を超える「変形追従性能」と、高い「初期剛性」を備える。一般財団法人建材試験センターにおける品質性能試験では、1mあたりの基準せん断耐力が標準仕様で4.0kN、床合板仕様で4.3kNの性能を認められている。壁倍率は2倍。床合板は厚さ30mm以下に対応する。
同製品は、釘打だけで軸組相互を緊結する単純明解なシステムによって、通常の大工工事でも容易に対応できる普及性の高さを備え、簡単な施工によって地震の揺れに対応できる筋交い耐力壁の強靭化を可能としたことが評価されて、2014年度グッドデザイン賞を受賞した。
さらに進化した「ブレスターZ 600」も近日発売予定。
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