ナガイ(長野県飯田市)と日本ルナファーザー(東京都港区)は6月、最大10回の重ね塗りに対応する塗装壁紙「環境壁紙エコフリース」を発売した。
基材は、紙とポリエステル繊維を混合した不織布(フリース)。工場であらかじめ水性塗料を塗装して出荷し、施工後は10回程度の塗り重ねに対応する。
たとえば、アパートに「環境壁紙エコフリース」を採用した場合。通常なら入居者が変わるタイミングでクロスを貼り替えるが、この手間と大量の廃棄物の処理が不要となる。仮に2年ごとに入居者が入れ替わっても、約20年間は塗り替えのみで対応することが可能だ。
一般的な住宅なら、キズや汚れ具合、模様替え、ライフスタイルの変化などに応じて自由に重ね塗りのタイミングをはかればいい。
施工・塗装ともに容易で、DIYにも適している。
糊をつけても伸び縮みしないためオープンタイムが要らず、突きつけ施工が可能。壁に直接糊をつけて貼ることもできる。
塗装は、マスキングテープで養生してハケとローラーを使って水性塗料を塗るだけ。アパートオーナーや住まい手自身にもできる作業だ。
また、強度はビニルクロスの2〜3倍あり、躯体が動いても切れたり、クラックが起こりにくく、はがす際にも途中でちぎれにくい。
カラーバリエーションはスノーホワイト、パールグレー、ピーチなど淡色系の全10色、エンボス加工品2種類、未塗装品も用意した。FSC認証、防火材料認定を取得済み。
塗装品が2万4000円/ロール(幅95cmx20m)。
「パールグレー」(左側の色)の上に「クレイ」(右側の色)を塗り重ねたところ。
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