パテント・リザルト(東京都台東区)は6月7日、独自に分類したハウスメーカーを対象に、2015年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「ハウスメーカー 他社牽制力ランキング2015」をまとめ、ランキングデータの販売を開始した。
同ランキングは、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業を明らかにするもの。集計の結果、2015年に最も多く引用された企業は、ミサワホームの234件だった。次いで、積水ハウスの219件、大和ハウス工業の141件となった。
ミサワホームの最も引用された特許は、トヨタホームとの共同保有特許である「住宅用電力システム」(特許第5539750号)および、大崎電気工業、ミサワホーム、平野デザイン設計との共同出願特許である「家全体の電気エネルギーの使用状況を確実に把握するための計測システム」(特願平11-274247)だった。それぞれが後発の特許4件の審査過程で拒絶理由として引用された。
積水ハウスの最も引用された特許のうち、現在も特許権が維持されているものは、「建物の天井構造」(特許第5104764号)および、藤本工業との共同保有特許である「仮設トイレの囲い」に関する特許(特許第3731089号)、「床材として利用可能なスラブパネル」(特許第4517950号)、住友理工との共同保有特許である「建物の制震構造」(特許第4355673号)の計4件で、それぞれが後発の特許2件の審査過程で拒絶理由として引用された。
大和ハウス工業の最も引用された特許は、三菱重工業との共同出願である「折版屋根への太陽電池モジュールの取付け構造」(特願2001-295517)で、後発の特許3件の審査過程で拒絶理由として引用された。
「ハウスメーカー 他社牽制力ランキング」の価格は税抜き5万円。詳細および申し込みはこちら。
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