公益社団法人地盤工学会(東京都文京区)は5月31日、東京都内で熊本地震による被害調査の結果報告会を報道機関向けに開催した。今回の地震では、大きな断層変位によって、地盤災害が広範囲に発生していることから、地盤工学の観点から1カ月の調査結果をまとめ、復旧活動などに役立てるのが報告会の目的。
九州支部と東京の本部をインターネット中継で結び、調査に当たった研究者が報告。例えば、熊本県平野部では地盤か沈下して住宅が傾いたりする被害が多くみられたことなどが報告された。この地盤沈下には地盤の液状化現象が関連しているという。
今後に向けては、不安定化した地盤や斜面が多数あるため、梅雨などで二次被害が拡大する可能性を指摘。同学会では、引き続き調査、分析を行っていくとしている。
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