パナソニックは、水回り製品の高額層向けの施策を強化する。ハイエンド住宅設備「エルクラス」シリーズを6月1日から発売するのにあわせて、同シリーズのキッチンやバスのオーナー専用の会員制度を構築。付加価値を高める販売戦略を展開していく。
「エルクラス」は、キッチン・バスともにエンドユーザー価格200万円前後の高価格製品。同シリーズの購入者(オーナー)は新築・リフォームともに、オーナー専用の「エルクラスクラブ」に入会することができる。
入会費・年会費は無料。オーナーには、Long(より長く商品保証期間の延長)、Link(専門相談窓口による対応)、Like(サービスメニューの提供でより快適に)の3つの「L」がサービス提供されるという。オーナーに購入後も継続的に付加価値を提供する。
マーケティング本部・商品営業統括部長の永井隆二さんは、新しいサービスについて「キッチンが一番多くの“機器”を入れている。すべてパナソニックが作っているからこそ、こうしたサービスができるメリットがある。機器は常に進化。メインにお使いいただく層は40~50代で、使いこなすためにはより手厚いサービスが必要だ。また、生活の中で使うものなので、それぞれのオーナー様が使ってみて、初めて感じられることが多くある。そこをサポートするのがメーカーの役割だ」と話した。
同シリーズの販売は、新築が4割、リフォームが6割を想定している。18年度はこのエルクラスを中心に250億円の売り上げを狙う。ショールームでは「プランシェアシステム」を導入し、ベテランの作成したプランをシェアして、新人や1、2年目の社員であっても、最適なプランを提案できるようにするなど、提案力の強化を進めていく。
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