住宅あんしん保証(東京都中央区)は、既存住宅売買瑕疵保険に「シロアリ損害担保特約」を業界で初めて新設。6月1日から東京・千葉・神奈川・埼玉で受付をスタートする。
不動産業界団体が作成する売買契約書の標準書式には、構造や雨漏りととともに蟻害も瑕疵担保責任項目として挙げられている。ただし、従来の売買瑕疵保険では「虫食い」として免責扱いとなるため、不動産流通の現場からは蟻害を補償する商品が求められていたという。
今回開発した特約を付帯できるのは、同法人が提供する「あんしん既存住宅売買瑕疵保険」と「あんしん既存住宅個人間売買瑕疵保険」。
保険対象住宅の引き渡し日から1年間、シロアリによる損傷が発生した場合に、免責金額ゼロで最高200万円(主契約である瑕疵保険の限度額とは別設定の扱い)が支払われる。対象となる蟻害は、ヤマトシロアリおよびイエシロアリ。
付帯要件は、浴室がユニットバスであり、基礎立ち上り部分の目視が可能で断熱材が施工されていない、床下全体の点検が可能な戸建て住宅であること。
1都3県からスタートし、引き受け可能エリアを随時拡大していく予定という。
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