LIXILグループ(東京都千代田区)は5月31日、新興市場向けに展開する簡易式トイレ「SaTo(Safe Toilet/安全なトイレ)」の累計使用台数が今年7月に100万台を突破する見込みであることを発表した。
「SaTo」は、 従来の汲み取り式トイレによって発生する悪臭や病気の伝染を防ぐことができ、公衆衛生の改善に貢献するもの。初代モデルは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団からの資金助成を受けて開発が進められ、2013年にバングラデシュにおいて1台あたり2ドル以下の低価格で販売された。現在、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ハイチ、フィリピン、インドを含む国々で販売や試験導入が行われており、世界で約500万人の衛生環境の向上につながっているという。
同グループは、「SaTo」をはじめとする製品の提供を通じて、2020年までに1億人の衛生環境を改善することを目指す。また、同製品の開発・展開を通じて培った実績を活用し、体制強化を図ることで、さらなるビジネス拡大を推進する。
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