積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所(東京都千代田区)はこのほど、昨年5月に発表した「時差家族の住まいと暮らし満足度」調査の結果を踏まえて、休日が揃わない家族のための住まいづくりのポイントをまとめた。同調査は、夜勤・交代制勤務や不定休の家族がいるために家族間で生活時間が揃わない「時差家族」と、生活時間の揃った「時差なし家族」の満足度比較から、家族間時差が暮らしに及ぼす影響を確認し、その負担を軽減するための住まい選びのポイントを探ったもの。
同調査によって、持ち家世帯のうちの4割強が、家族間で生活時間が揃わない時差家族であることが分かった。また、住まいと暮らしの項目別満足度では、時差なし家族と比べて、時差家族が『住まいの間取り』『住まいの広さ』以外のすべての項目において満足度が低いことなどが分かった。
これを踏まえた住まいづくりのポイントとして、就寝・睡眠環境に関するプランニングでは、着替え場所と寝室を切り離す「衣寝分離」、設備仕様では「遮音仕様のドア、戸」の採用をそれぞれ提案した。
家事分担に関するプランニングでは、(1)ワンフロアで完結する「衣類・洗濯動線」、(2)使う場所・人のそばへの「適材適所収納」の設置を提案した。また、設備仕様では、日常着を「掛ける収納」を中心にすることで、洗濯にかかる手間を減らすことを提案した。
そのほか、経済性に関する設備仕様では、「太陽光発電」「蓄電池」の設置による光熱費負担サポートによって暮らしの満足度を高めることをあげた。
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