LIXILグループ(東京都千代田区)は4月11日、2016年3月期の通期連結業績予想数値の修正を発表した。売上高は150億円減の1兆8400億円、営業利益は50億円減の570億円、経常利益は70億円減の500億円とした。純損益は当初予想の50億円の黒字から、200億円の赤字となる見通しを示した。
修正の主な要因については、国内子会社の退職給付債務における金利低下に伴う営業損失約△100億円(税引後約△70億円)が発生したほか、当期に計上した関係会社投資関連損失(約△280億円)に対して損失の追加回復・入金の最大化を目指し、損失の確定を行わず当期での繰延税金資産の計上を見送ったことによる影響が△90億円。
そのほか、不採算事業などにおける減損処理などの一過性影響(約△85億円、税引後約△70億円)、中国ビル事業(上海美特社・3月末売却済)での税引後損失(約△40億円)等の一時的影響、国内新築需要が見通しを下回ったことなどによる売上・営業利益の計画未達に伴う税引後の影響(約△20億円)などから予想を下方修正した。期末配当予想については変更しない。
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