LIXIL(東京都千代田区)は、アルミ窓(複層ガラス)と同等価格を実現したアルミ+樹脂の高性能ハイブリッド窓「サーモスL」を開発した。発売は、西日本地区で6月1日から、東日本地区で8月1日から。
室外側にアルミを、室内側に樹脂を採用したハイブリッド構造。
熱貫流率は3.49W/m2・K(H-3等級)で、一般的なアルミ窓(複層ガラス)の4.07W/m2・K(H-2等級)よりも断熱性能を1等級ぶん向上。試算によると、東京で「サーモスL」を採用すると、冷暖房費を約15%削減できる見込み。
さらにLow-E複層ガラスと組み合わせることで、2.33W/m2・K(H-5等級)まで性能を上げることができる。
ガラス面積を従来品比15%拡大。また、フレームを約50%スリム化することで、室内からはフレームが見えず、すっきりとした窓辺を演出する。
新商品の最大の特徴とも言えるのが、高性能ハイブリッド窓でありながら価格を「アルミ窓並み」に抑えたこと。材質や窓構造の工夫はもちろん、大幅な設備投資を行って製造の自動化を推し進めることによりコストダウンを実現したという。
参考価格は、単体引き違い窓(Low-E複層ガラス、W1690xH1370)が8万300円。
同社ではこれまで、アルミ窓の「サーモスS」を販売してきたが、普及価格帯の窓を性能・デザインを向上した今回の新商品にスライドさせる(つまりサーモスSは廃止)。これにより、「サーモス」シリーズはすべてアルミ+樹脂によるハイブリッド窓の品揃えとなる。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。