FPコーポレーション(北海道札幌市)の「FPウレタン断熱パネル」が3月31日、壁倍率2.1倍の国土交通大臣認定を取得した。
耐力面材や筋交いのないパネル枠と一体成型した硬質ウレタンフォームが構造材として認められた壁倍率大臣認定は、業界初という。
同パネルは、2001年に筋交い付きで壁倍率大臣認定を取得。2011年からは現仕様に合わせた認定取得に向けて動き出したが、法の厳格化などにより当初、硬質ウレタンフォームは耐力構成部材としては認められなかった。
そこで、せん断試験により硬質ウレタンフォームそのものの耐力分析を行うとともに、VC加盟工務店やウレタン原料メーカーらの協力を受けて12年経過後の劣化具合や、パネルの品質管理状況を証明。評価試験を経て、2014年2月に大臣認定を申請した。
今回の大臣認定取得により、同パネルが断熱部材としてだけでなく「耐震部材」として認められたということ。断熱性、耐震性、耐久性、施工性の高さを示せたことで、同社は「現在の建築事情に適切な建材であることが証明された」とする。
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