タマホーム(東京都港区)は4月1日付で、森と都市の循環を促す住宅商品の開発と販売を手がけるハウスメーカー「日本の森と家」(東京都港区、玉木克弥代表取締役)を100%子会社として設立した。高い質感・デザイン性・環境性能、国産の地域材利用など、木や森、その地域との共生を重視した新たなブランド戦略を行うハイライン事業として推進する。
新会社は、日本の伝統工法の一つである「板倉工法」を採用した商品の販売を今秋から予定しており、現在2つの商品を開発中。木材は徳島県の那賀川流域の杉を中心に使用し、順次、日本各地の林業事業者と提携して地域の材を使った住まいを提供していく。また、木材に限らず、瓦、畳、タイルなど日本の職人たちが作った素材を、現代の住まい方に合うように再定義し、商品に取り込んでいく。商品の販売価格帯は3000万~4000万円を予定。
初期の事業展開では、首都圏、東海、東北エリアに直営店を出店し、環境の良い都市圏周辺部にフォーカス。2017年5月期に直営店で20棟の受注を見込み、翌期からフランチャイズチェーン契約をした地方工務店に、同社が開発した商品を提供していく予定。2021年5月期には500棟の販売を目指す。
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