低燃費住宅(香川県高松市)はこのほど、ドイツで数多くの設計実績を持つ設計事務所「dörr&irrgang社」(ドイツ・フライブルク市)と提携して共同設計した新モデルによる宿泊体験型モデルハウスを大阪府和泉市にオープンした。
「低燃費住宅」は、U値0.78W/m2・Kのドイツ直輸入のトリプルサッシや、セルロースファイバーとロックウールによるW断熱を採用した高性能住宅。Ua値0.28W/m2・K、C値0.3cm2/m2以下を基準として、年間光熱費は8万円〜10万円(太陽光発電の売電を含まず)を定義とする。ドイツの建築技術を駆使し、日本の気候に合わせた高気密・高断熱設計を行うことで、冷暖房をほぼ利用しない状態で20度前後の室温を保つことができる。
今回の新モデルでは、日本にこれまでなかった省エネルギーや光の取り入れ方に関する設計手法を採用。通り沿いに面した壁面は、「土(塗り壁)・木・石」の素材のバランスだけでデザインし、玄関ポーチを取り囲むように大きな石壁を配してアイストップの役割も果たす。また、通路側に窓はないが、代わり天窓があり、そこから光を取り入れ、風を通すなど、省エネ性能、防犯性能の両面を実現した都市型住宅をイメージした設計コンセプトとなっている。
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