国土交通省は3月11日、住宅ローンを供給している民間金融機関を対象として2015年10月~12月に実施した「民間住宅ローンの実態に関する調査」の結果を発表した。
それによると、2014年度の個人向け住宅ローンの新規貸出額は18兆4926億円で、前年度より1345億円増加した。使途別に集計した実績(回答が得られた実績のみ)では、新築住宅向けが7兆4414億円(6849億円減)、中古住宅向けが1兆5692億円(2634億円増)、借り換え向けが2兆4757億円(2279億円減)だった。中古住宅向けの割合は前年度から2.1ポイント増加している。
金利タイプ別の新規貸出額の割合は、「変動金利型」が52.5%で最も高く、前年度より2.8ポイント増加。「固定金利期間選択型」は35.4%で横這い。「証券化ローン」は7.1%で減少傾向だった。
固定金利期間別の新規貸出額の割合は、「固定金利期間選択型(10年)」が51.3%で最も高いが、前年度より13.5ポイント減少。「固定金利期間選択型(5年)」の割合は17.3%で9.4ポイント増加した。
住宅ローンの商品ラインアップでは、19の住宅ローン商品のうち、「現在、商品として取り扱っている」割合が高いのは「金利タイプ(固定金利期間選択型)」(95.4%)、「金利タイプ(変動金利型)」(93.9%)だった。また、「商品化を検討中」の割合が高いのは「リバースモーゲージ」(4.9%)、「金利優遇(住宅の質誘導型)」(4.1%)。一方、「取り扱っていたが、廃止した」割合が高いのは「金利タイプ(全期間固定金利型)」(13.2%)となっている。
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