YKKAP(東京都千代田区は)は3月9日、シーリングが不要で気密シートだけで雨水の浸入を防ぐ「ノンシールカバー工法」を発表した。熟練の職人でなくても安定した施工が可能で、人手不足が問題となっている建設業界でも、人材確保が容易になり、低コスト化にもつながるという。「かんたんマドリモ」として4月4日から発売する。
新工法は、シーリングの代わりに気密シートで内と外を密閉し、内と外の圧力差をなくすことで雨水の浸入を防ぐ。
既設の窓枠に専用の気密シートを貼った後、そのシートに重ねるようにして新設窓を取り付け、ビスで止めつける。その後、室内側のシートの「余り」を新設窓枠を巻き込むようにシートを両面テープで貼り付けるだけ。
外側からでも内側からでも施工が可能。1階や2階ベランダ回りは外側から、足場のない2階や狭小地では内側から施工するなど場所によって、使い分けが簡単なのも特徴だ。
同社はこれまでも、壁工事が不要で室内側からの施工が可能な「スマートカバー工法」を提供してきた。ただ、シーリングの施工で高い精度が求められ、熟練の技術者が必要だった。
新工法では、樹脂窓「APW330」やトリプルガラス樹脂窓「APW430」など新築同様に窓を自由に選べる。
メーカー希望小売価格は、APW330の引き違い窓(2枚建)戸先錠仕様の幅1690mm、高さ1170mmで14万600円。
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