一般社団法人パッシブハウス・ジャパンは、一般的住宅と比べて暖房エネルギーを大幅に削減しながら設計の創意工夫やデザイン性などにも優れた住宅を競うコンテスト「エコハウス・アワード 2016」を創設。このほど第1回目の受賞者を発表した。
大賞に選ばれたのは「新潟信濃町の家」(新潟県新潟市)。南面大開口窓のデメリットである熱損失の大きさを克服するため、「日射取得はペアガラス並み、熱損失はトリプルガラス並み」の高性能ペアガラスをシンガポールのガラスメーカーと共同開発し、世界で初搭載。壁・天井の断熱材厚みも一般的な住宅の倍の厚みとすることで1平米あたりの暖房エネルギー消費18kWhを実現した。設計は西方設計(西方里見代表)、施工はオーガニックスタジオ新潟(相模稔代表)がそれぞれ担当した。
このほか部門賞、特別賞は以下の通り。
・パッシブハウス賞(部門賞)
「フルオーダーメイド×パッシブハウス PASSIO PASSIVE ULTIMATE〜M邸」(香川県綾歌郡宇多津町)
設計/プランリーブル
施工/大丸工業(パッシオパッシブ)
・推奨ゾーン賞(部門賞)
「HOUSE-H」(山形県山形市)
設計/東北芸術工科大学 竹内昌義 亀岡真彦
施工/中村建築
・トップランナー基準賞(部門賞)
「彦根の家Ⅱ」(滋賀県彦根市)
設計/吉岡昌一建築設計事務所
施工/森工務店
・リノベ賞
「大町のタウンハウス」(神奈川県鎌倉市大町)
設計/KEY ARCHITECTS
施工/高橋建築・STOジャパンほか
・意匠賞
「奥州パッシブハウス」(岩手県奥州市水沢区)
設計/菊地建(金ケ崎建築設計舎)
施工/鈴木建築
・WEBベスト人気賞
「フルオーダーメイド×パッシブハウス PASSIO PASSIVE ULTIMATE〜M邸」(同上)
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